4. 社会福祉職員の疲労, 自覚症状, 体力
社会福祉業務にともなう疲労が作業者の身体状態の良否とどのような関係にあるかを, 公立福祉施設に勤務する20~59歳の看護婦108人を対象に調べた. 質問紙によって, 頸, 肩, 腕, 背中, 腰についての自覚症状の頻度と業務終了時における疲労の強さ5段階を回答させた. 体力測定は筋力・筋パワー, 推定最大酸素摂取量, 柔軟性を測定した. 対象者全体の疲労訴え率は37.0%であり, 年代によって有意な差はみられなかった. 重疲労群(40人, 平均年齢36.1±10.3歳)と軽疲労群(68人, 36.3±9.7歳)の間で形態・体力項目の平均値を比較すると, 有意な差がみられたのは腕牽引パワーと最大...
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Veröffentlicht in: | 産業衛生学雑誌 1997, Vol.39 (5), p.191-191 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 社会福祉業務にともなう疲労が作業者の身体状態の良否とどのような関係にあるかを, 公立福祉施設に勤務する20~59歳の看護婦108人を対象に調べた. 質問紙によって, 頸, 肩, 腕, 背中, 腰についての自覚症状の頻度と業務終了時における疲労の強さ5段階を回答させた. 体力測定は筋力・筋パワー, 推定最大酸素摂取量, 柔軟性を測定した. 対象者全体の疲労訴え率は37.0%であり, 年代によって有意な差はみられなかった. 重疲労群(40人, 平均年齢36.1±10.3歳)と軽疲労群(68人, 36.3±9.7歳)の間で形態・体力項目の平均値を比較すると, 有意な差がみられたのは腕牽引パワーと最大酸素摂取量であり, どちらも軽疲労群が重疲労群を上回った. 筋骨格系自覚症状の緩和策や特定の体力の強化策が職員の疲労軽減につながる可能性があると推察された. |
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ISSN: | 1341-0725 |