鉛取り扱い作業中止4~20年後の鉛曝露指標の変化
鉛曝露作業者の鉛曝露と鉛曝露指標等の関連に関する報告は数多く見られるが, 鉛作業を離れた作業者についてのこの種の報告は少くない. この度, 非鉛曝露者群, 元鉛作業者群および現鉛作業者群の鉛曝露指標等の値について比較検討し, さらに鉛作業から非鉛作業に配転になった作業者の鉛曝露指標等の経時変化についても検討した. [対象]Group-1:非鉛曝露作業者成人男性112名. Group-2-1:元鉛化合物製造作業者成人男性27名. 鉛作業廃止後4年経過. 当時の気中鉛濃度の範囲は痕跡-0.5mg/立方メートル. Group-2-2:元鉛化合物製造作業者成人男性8名. Group-2-1のうちの経過...
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Zusammenfassung: | 鉛曝露作業者の鉛曝露と鉛曝露指標等の関連に関する報告は数多く見られるが, 鉛作業を離れた作業者についてのこの種の報告は少くない. この度, 非鉛曝露者群, 元鉛作業者群および現鉛作業者群の鉛曝露指標等の値について比較検討し, さらに鉛作業から非鉛作業に配転になった作業者の鉛曝露指標等の経時変化についても検討した. [対象]Group-1:非鉛曝露作業者成人男性112名. Group-2-1:元鉛化合物製造作業者成人男性27名. 鉛作業廃止後4年経過. 当時の気中鉛濃度の範囲は痕跡-0.5mg/立方メートル. Group-2-2:元鉛化合物製造作業者成人男性8名. Group-2-1のうちの経過観察者. 曝露後20年経過. Group-3:元鉛含有塗料製造作業者成人男性12名. 鉛作業廃止後4年経過, 当時の気中鉛濃度は0.1~0.95mg/立方メートル. Group-4:元故鉛精錬作業者成人男性4名. 同一社内で鉛作業場から非鉛作業へ配転. 当時の気中鉛濃度は0.06~3.2mg/立方メートル. 配転後平均10年経過. Group-5:主に故鉛精錬作業者成人男性38名. 気中鉛濃度は0.016~0.404mg/立方メートル. [結果]1.各種元鉛作業者群の鉛曝露指標等を横断的に見た場合, 鉛曝露中止後4年ではFEP, ALAU, CPUは回復, 20年後にはPbU, PbBも回復, しかしALAD活性は20年経過後も低下が認められた. 2.精錬作業者が鉛職場を離れた後の鉛曝露指標等の変化を経時的に見るとCPUが最も早く正常値に近づき, 次いでALAU, PbUと続き, PbBは最もゆっくりと減少し, 曝露中止13年後も対照群の値にまで回復していない. 3.現鉛作業者のPbBと他の鉛指標との相関係数は高く, PbBと相関係数の高い順にALAD活性度比(r=0.86), ALAD(r=-0.83), PbU(r=0.71), ALAU(r=0.66), FEP(r=0.62), CPU(r=0.57)であった. さらに, 散布図を見るとPbBとALADおよびALAD活性度比はPbBの濃度に応じて低下または増加しているが, PbU, FEP, ALAU, CPUはいずれもPbBが30μg/dl付近からPbBの上昇に伴う増加が認められた. |
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ISSN: | 1341-0725 |