トータルヘルスプロモーションプラン(THP)3年間の推移

某事業場におけるTHP3年間の推移を報告する. 期間は平成4年より3年間で男性103名. (平均年齢は45.4±7.1歳)結果として血液結果で年度間で肝機能等の有所見者が増加傾向であった. 生活状況調査では眼が疲れる・肩や首がこる・背中や腰が痛い・易疲労感で各年とも50%以上の訴えを認め, 全項目の自覚症状件数で見ると40歳代が最も多かった. 飲酒習慣では初年度で「有り」は71.8%, そのうち休肝日「無し」が33.8%であったが, 2年め以降休肝日の減少傾向が見受けられた. 運動負荷心電図での終了要因別では, 約10%で何等かの所見により85%THRに達しなかった. 運動負荷心電図と二次検査...

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Veröffentlicht in:産業衛生学雑誌 1996, Vol.38 (1), p.46-46
Hauptverfasser: 池山真治, 牛田展浩, 高村茂, 福永素典, 渡辺ゆう子, 濱松昭雄, 新谷良英, 沖田洋治, 藤田眞智子, 佐藤昭彦, 舟木一郎, 村松銀次郎, 小森義隆, 伊藤宜則
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:某事業場におけるTHP3年間の推移を報告する. 期間は平成4年より3年間で男性103名. (平均年齢は45.4±7.1歳)結果として血液結果で年度間で肝機能等の有所見者が増加傾向であった. 生活状況調査では眼が疲れる・肩や首がこる・背中や腰が痛い・易疲労感で各年とも50%以上の訴えを認め, 全項目の自覚症状件数で見ると40歳代が最も多かった. 飲酒習慣では初年度で「有り」は71.8%, そのうち休肝日「無し」が33.8%であったが, 2年め以降休肝日の減少傾向が見受けられた. 運動負荷心電図での終了要因別では, 約10%で何等かの所見により85%THRに達しなかった. 運動負荷心電図と二次検査での一致率は3年間で平均46.6%. 運動機能検査の評価としてはTスコアー値を用い, 筋力のABCランクの割合が各年とも受診者の80%以上を占め, 敏捷性では2年目より成績が向上したのは検査への慣れが推測された. 平衡性では3年間ともCDランクで80%を占めた. 保健指導では指導内容を11項目に分類し3年間共に喫煙に関した指導が最も多く, 次いで脂質関係の順であった. 又, 年代別での平均指導件数は30歳代が最も多く2.3件, 次いで50歳代の2.1件. 栄養指導対象者は血液検査結果の脂質項目によって対象となった割合が高く, 3年間で2回以上栄養指導を受けた延べ37名中, 食生活で改善が見られた者9名, 改善を認めない者19名, 更に悪くなった9名であった. 考察としてTHPの効果を把握する場合, 全般的なライフスタイルを数量化するのは難しく, THPの効果を向上させるには各指導者の技量が大きな部分を占める. 又, 運動負荷心電図による虚血性心疾患の把握や, 健康診断で異常無し者への個人レベルでの対話による健康増進への動機づけは健康づくりに大いに役立つと思われる.
ISSN:1341-0725