肥満職員に対する健康プログラムの心身に及ぼす効果

某企業に勤務している24名の肥満職員に対して, 運動と食事からなる新たに開発した12週間の健康プログラムを実施し, プログラム前と直後, ないしは1年後で, 身体的および心理的効果を検討した. さらに, 健康への関心や精神的健康度と各種の身体的指標や様々な心理社会的指標との関係を分析した. 健康プログラムにより, 種々の身体的指標は有意な改善を示し, プログラム前の健康への関心が高い人は, プログラム中の運動や食事への取り組み方が良好であった. 健康に対する関心の強さは, プログラム前のHDL値の高さや, プログラムによる拡張期血圧の改善度の低さと関連していることが示唆された. また, GHQ...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:産業衛生学雑誌 1996-01, Vol.38 (1), p.11-16
Hauptverfasser: 入江正洋, 三島徳雄, 永田頌史, 姫野悦郎, 南里宏樹, 池田正春, 小松龍史, 西野憲史
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:某企業に勤務している24名の肥満職員に対して, 運動と食事からなる新たに開発した12週間の健康プログラムを実施し, プログラム前と直後, ないしは1年後で, 身体的および心理的効果を検討した. さらに, 健康への関心や精神的健康度と各種の身体的指標や様々な心理社会的指標との関係を分析した. 健康プログラムにより, 種々の身体的指標は有意な改善を示し, プログラム前の健康への関心が高い人は, プログラム中の運動や食事への取り組み方が良好であった. 健康に対する関心の強さは, プログラム前のHDL値の高さや, プログラムによる拡張期血圧の改善度の低さと関連していることが示唆された. また, GHQ得点が高くなるほど, プログラム中の運動や食事への取り組み方が悪くなり, 運動に関するライフスタイルもよくないことが認められた.
ISSN:1341-0725