後交通動脈分岐部と前脈絡叢動脈分岐部に未破裂脳動脈瘤を合併した内頚動脈急性閉塞に対して機械的血栓回収術を施行した1例
【目的】閉塞血管に未破裂脳動脈瘤を伴った主幹脳動脈急性閉塞に対し,機械的脳血栓回収術を行った症例を報告する.【症例】74歳女性.起床時に構音障害と左半身麻痺を認め,救急搬入された.最終健常確認は起床9時間前.当院搬入時のNational Institutes of Health Stroke Scale(NIHSS)スコアは20点であった.右内頚動脈後交通動脈分岐部に,未破裂脳動脈瘤を伴う右内頚動脈急性閉塞を認め,血管内治療を行った.吸引カテーテルによる血栓回収術を行い,合併症なく再開通が得られた.術後,左半身麻痺が残存したため,発症1カ月後に回復期病院に転院となった.【結論】未破裂脳動脈瘤を...
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Veröffentlicht in: | 脳血管内治療 2022, Vol.7(3), pp.122-127 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【目的】閉塞血管に未破裂脳動脈瘤を伴った主幹脳動脈急性閉塞に対し,機械的脳血栓回収術を行った症例を報告する.【症例】74歳女性.起床時に構音障害と左半身麻痺を認め,救急搬入された.最終健常確認は起床9時間前.当院搬入時のNational Institutes of Health Stroke Scale(NIHSS)スコアは20点であった.右内頚動脈後交通動脈分岐部に,未破裂脳動脈瘤を伴う右内頚動脈急性閉塞を認め,血管内治療を行った.吸引カテーテルによる血栓回収術を行い,合併症なく再開通が得られた.術後,左半身麻痺が残存したため,発症1カ月後に回復期病院に転院となった.【結論】未破裂脳動脈瘤を伴う主幹脳動脈急性閉塞では,血行再建術中に脳動脈瘤破裂のリスクがあり,適切な治療戦略が必要である. |
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ISSN: | 2423-9119 2424-1709 |
DOI: | 10.20626/nkc.cr.2022-0014 |