頚部内頚動脈狭窄症に対する頚動脈ステント留置術後,網膜中心動脈閉塞および一過性低灌流後に過灌流を呈した1 例
【目的】頚動脈ステント留置術(carotid artery stenting: CAS)後に網膜中心動脈閉塞,一過性低灌流後に過灌流を呈した 1 例を報告する.【症例】75 歳男性,右頚部内頚動脈狭窄症に対し CAS を施行.直後より網膜中心動脈閉塞による右眼視力低下を認め,さらに意識障害,左半身麻痺や空間無視が出現.ステント閉塞は認めなかったが治療側で脳血管攣縮を伴う低灌流所見を認め,その後過灌流状態へと変化した.治療にて眼症状は残存も,画像所見や神経所見は改善し退院された.【結論】CAS 後の合併症として低灌流から過灌流を呈することは稀である.網膜中心動脈閉塞も来しており,狭窄部の不安定プ...
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Veröffentlicht in: | 脳血管内治療 2021, Vol.6(1), pp.1-8 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【目的】頚動脈ステント留置術(carotid artery stenting: CAS)後に網膜中心動脈閉塞,一過性低灌流後に過灌流を呈した 1 例を報告する.【症例】75 歳男性,右頚部内頚動脈狭窄症に対し CAS を施行.直後より網膜中心動脈閉塞による右眼視力低下を認め,さらに意識障害,左半身麻痺や空間無視が出現.ステント閉塞は認めなかったが治療側で脳血管攣縮を伴う低灌流所見を認め,その後過灌流状態へと変化した.治療にて眼症状は残存も,画像所見や神経所見は改善し退院された.【結論】CAS 後の合併症として低灌流から過灌流を呈することは稀である.網膜中心動脈閉塞も来しており,狭窄部の不安定プラークの関与が示唆されたが,適宜画像精査を行い,病態に応じ治療を検討することが重要である. |
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ISSN: | 2423-9119 2424-1709 |
DOI: | 10.20626/nkc.cr.2020-0138jnet |