頚動脈ステント留置術から 6 週間後に生じたステント内浮動性プラークの1 例

【目的】頚動脈ステント留置術後にステント内プラーク突出が残存し,6 週間後に浮動性プラークを生じて虚血性合併症を来した症例を報告する.【症例】72 歳男性.無症候性内頚動脈狭窄に対して頚動脈ステント留置術を施行した.術中にステント内プラーク突出を認め,ステントを追加留置してプラーク縮小を確認し手技を終了した.抗血小板薬 2 剤を継続しプラーク増大は認めなかったが,6 週間後に minor stroke を生じた.脳血管撮影でステント内浮動性プラークを認め,ステントを追加留置した.【結論】頚動脈ステント内プラークの残存は,増大傾向がなくとも遅発性に虚血性合併症を生じる可能性があり,積極的治療を考...

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Veröffentlicht in:脳血管内治療 2020, Vol.5(3), pp.136-142
Hauptverfasser: 榎本, 博記, 辻, 栄作, 林, 宣秀, 岡田, 秀雄, 桑田, 俊和
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:【目的】頚動脈ステント留置術後にステント内プラーク突出が残存し,6 週間後に浮動性プラークを生じて虚血性合併症を来した症例を報告する.【症例】72 歳男性.無症候性内頚動脈狭窄に対して頚動脈ステント留置術を施行した.術中にステント内プラーク突出を認め,ステントを追加留置してプラーク縮小を確認し手技を終了した.抗血小板薬 2 剤を継続しプラーク増大は認めなかったが,6 週間後に minor stroke を生じた.脳血管撮影でステント内浮動性プラークを認め,ステントを追加留置した.【結論】頚動脈ステント内プラークの残存は,増大傾向がなくとも遅発性に虚血性合併症を生じる可能性があり,積極的治療を考慮する必要があると考えられた.
ISSN:2423-9119
2424-1709
DOI:10.20626/nkc.cr.2020-0001