新規抗血小板薬プラスグレルを併用したdual antiplatelet therapy 下での頚動脈ステント留置術

要旨: 【目的】頚動脈ステント留置術(carotid artery stenting; CAS)の周術期は,脳血管領域に保険適応のある抗血小板薬のうち2 剤を併用して血栓症予防を行うことが一般的である.今回,既存薬剤による副作用のため,新規抗血小板薬のプラスグレルを併用しCAS を施行した.【症例】症候性内頚動脈狭窄症を有する70 歳男性に対し,クロピドグレル・シロスタゾールが無顆粒球症の被疑薬のため,虚血性心疾患のため導入済みであったアスピリンとプラスグレル併用しCAS を行った.周術期合併症はなかった.【結論】現在プラスグレルは虚血性心疾患のみの適応だが,脳血管内治療での有効性・安全性につ...

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Veröffentlicht in:Journal of Neuroendovascular Therapy 2015, Vol.9(5), pp.278-283
Hauptverfasser: 山本, 優, 福田, 仁, 半田, 明, 山田, 大輔, 黒﨑, 義隆, 沈, 正樹, 山形, 専
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:要旨: 【目的】頚動脈ステント留置術(carotid artery stenting; CAS)の周術期は,脳血管領域に保険適応のある抗血小板薬のうち2 剤を併用して血栓症予防を行うことが一般的である.今回,既存薬剤による副作用のため,新規抗血小板薬のプラスグレルを併用しCAS を施行した.【症例】症候性内頚動脈狭窄症を有する70 歳男性に対し,クロピドグレル・シロスタゾールが無顆粒球症の被疑薬のため,虚血性心疾患のため導入済みであったアスピリンとプラスグレル併用しCAS を行った.周術期合併症はなかった.【結論】現在プラスグレルは虚血性心疾患のみの適応だが,脳血管内治療での有効性・安全性については検討が必要である.
ISSN:1882-4072
2186-2494
DOI:10.5797/jnet.cr.2015-0015