同一の手技,同一のステントを用いたCAS の長期成績

【目的】頚動脈ステント留置術(CAS)において,同一の手術手技,同一のステントを用いて治療し,その長期成績を調べた.【対象と方法】2007 年10 月より2012 年7 月までに当施設で,同一術者が,頚部頚動脈狭窄27 病変に対して,distal balloon protection 下に,同一のステント(Precise 10 mm×4 cm)を用いてCAS を施行した.そのうち24 病変に対して2 年以上の長期フォローを行った.【結果】1 例で術中にステント留置側の脳梗塞が生じ神経学的脱落症状を残したが,他には術後フォロー期間中にステント留置側の脳卒中の発生はなかった.1 例に術後2 年でス...

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Veröffentlicht in:Journal of Neuroendovascular Therapy 2015, Vol.9(3), pp.129-133
Hauptverfasser: 田中, 敏樹, 金子, 雅春, 渡辺, 一良
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】頚動脈ステント留置術(CAS)において,同一の手術手技,同一のステントを用いて治療し,その長期成績を調べた.【対象と方法】2007 年10 月より2012 年7 月までに当施設で,同一術者が,頚部頚動脈狭窄27 病変に対して,distal balloon protection 下に,同一のステント(Precise 10 mm×4 cm)を用いてCAS を施行した.そのうち24 病変に対して2 年以上の長期フォローを行った.【結果】1 例で術中にステント留置側の脳梗塞が生じ神経学的脱落症状を残したが,他には術後フォロー期間中にステント留置側の脳卒中の発生はなかった.1 例に術後2 年でステント留置部の無症候性再狭窄をきたし,再度CAS を施行した.【結論】症例経験が少ない術者,施設であっても,手術手技を統一して行うことにより,標準的な長期成績を達成できた.
ISSN:1882-4072
2186-2494
DOI:10.5797/jnet.oa.2015-0011