虚血発症特発性頚部内頚動脈解離に対して急性期ステント留置術を行った1例

【目的】急性期ステント留置を施行した虚血発症特発性頚部内頚動脈解離の1例を報告する.【症例】48歳,男性.右片麻痺,失語,右半側空間無視で発症した.MRI拡散強調画像で左前頭葉皮質の一部,島等に高信号域,灌流画像との対比で左中大脳動脈領域に広範なmismatchが存在し,DSAで著明な血流遅延を伴う左頚部内頚動脈解離による高度狭窄の所見が認められた.発症から5時間でCarotid Wallstent 2本を用いた血行再建術を行い,血流遅延は消失し症状は速やかに改善した.【結論】比較的稀な特発性頚部内頚動脈解離に対してステント留置術を用いた急性期血管内治療が有用であった1例を報告した....

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Veröffentlicht in:Journal of Neuroendovascular Therapy 2013, Vol.7(4), pp.252-258
Hauptverfasser: 鈴木, 一郎, 松本, 康史, 菊池, 登志雄, 近藤, 竜史, 矢澤, 由加子, 板橋, 亮, 古井, 英介, 清水, 宏明, 藤原, 悟, 高橋, 明, 冨永, 悌二
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】急性期ステント留置を施行した虚血発症特発性頚部内頚動脈解離の1例を報告する.【症例】48歳,男性.右片麻痺,失語,右半側空間無視で発症した.MRI拡散強調画像で左前頭葉皮質の一部,島等に高信号域,灌流画像との対比で左中大脳動脈領域に広範なmismatchが存在し,DSAで著明な血流遅延を伴う左頚部内頚動脈解離による高度狭窄の所見が認められた.発症から5時間でCarotid Wallstent 2本を用いた血行再建術を行い,血流遅延は消失し症状は速やかに改善した.【結論】比較的稀な特発性頚部内頚動脈解離に対してステント留置術を用いた急性期血管内治療が有用であった1例を報告した.
ISSN:1882-4072
2186-2494
DOI:10.5797/jnet.7.252