脳神経血管内治療医が知っておくべき論文 「Middle cranial fossa sphenoidal region dural arteriovenous fistulas: anatomic and treatment considerations」

「概要」:蝶形骨領域のdural arteriovenous fistula (dAVF)は稀であるが, 海綿静脈洞部dAVFなど他の中頭蓋窩dAVFと混同されやすい. 蝶形骨小翼や大翼に沿って小さな静脈洞のvariationがみられ, それらは硬膜動脈と平行して, さまざまな孔を通り抜ける導出静脈に接続するため, 複雑なdAVFが形成される. 文献においても蝶形骨におけるdAVFの症例報告は, さまざまな命名がなされている. 蝶形骨領域のdAVF 11例の血管造影所見, 治療とその結果を検討し, 解剖学的および治療に主眼をおいて考察している. 「対象と方法」: 1991年から2010年までの...

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Veröffentlicht in:脳神経血管内治療 2013-05, Vol.7 (2), p.136-137
Hauptverfasser: 相良佳子, 清末一路
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「概要」:蝶形骨領域のdural arteriovenous fistula (dAVF)は稀であるが, 海綿静脈洞部dAVFなど他の中頭蓋窩dAVFと混同されやすい. 蝶形骨小翼や大翼に沿って小さな静脈洞のvariationがみられ, それらは硬膜動脈と平行して, さまざまな孔を通り抜ける導出静脈に接続するため, 複雑なdAVFが形成される. 文献においても蝶形骨におけるdAVFの症例報告は, さまざまな命名がなされている. 蝶形骨領域のdAVF 11例の血管造影所見, 治療とその結果を検討し, 解剖学的および治療に主眼をおいて考察している. 「対象と方法」: 1991年から2010年までの323例のdAVFをretrospectiveにreviewし, 11例の蝶形骨翼領域に発生したdAVFが認められた. 女性5名, 男性6名で9例は眼症状を示し, うち3例では血管雑音が聴取された. 1例では側頭葉内血腫を生じていた.
ISSN:1882-4072