内頚静脈-椎骨静脈叢吻合を介して経静脈的塞栓術を行ったanterior condylar confluence近傍硬膜動静脈瘻の1例

【目的】耳鳴りで発症したanterior condylar confluence(ACC)近傍の硬膜動静脈瘻に対して内頚静脈-椎骨静脈叢の吻合を経由し治療を行った1例を報告する.【症例】59歳男性.経静脈的塞栓術に際して,第2頚椎レベルの左内頚静脈と椎骨静脈叢との吻合を利用し,suboccipital cavernous sinus(SCS)からlateral condylar veinおよびposterior condylar veinに到達してコイルにて塞栓を行なった.治療後よりシャントは消失し耳鳴りも消失した.【結論】ACC近傍の硬膜動静脈瘻に対する経静脈的塞栓術において,症例によっては...

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Veröffentlicht in:Journal of Neuroendovascular Therapy 2012, Vol.6(3), pp.196-201
Hauptverfasser: 若林, 和樹, 鹿児島, 海衛, 松本, 正弘, 宮城, 修
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】耳鳴りで発症したanterior condylar confluence(ACC)近傍の硬膜動静脈瘻に対して内頚静脈-椎骨静脈叢の吻合を経由し治療を行った1例を報告する.【症例】59歳男性.経静脈的塞栓術に際して,第2頚椎レベルの左内頚静脈と椎骨静脈叢との吻合を利用し,suboccipital cavernous sinus(SCS)からlateral condylar veinおよびposterior condylar veinに到達してコイルにて塞栓を行なった.治療後よりシャントは消失し耳鳴りも消失した.【結論】ACC近傍の硬膜動静脈瘻に対する経静脈的塞栓術において,症例によっては内頚静脈と椎骨静脈叢の吻合部からSCSを経由するアプローチが有用と考えられた.
ISSN:1882-4072
2186-2494
DOI:10.5797/jnet.6.196