バスケット型マイクロスネアを用いた内頸動脈塞栓症に対する血栓破砕術

【目的】塞栓性内頸動脈閉塞例に対してバスケット型マイクロスネアによる血栓破砕術が有効だった1例を報告する.【症例】68歳女性.心不全で入院加療中に発作性心房細動による右内頸動脈塞栓症を発症した.頭部CT・脳血管造影では,右内頸動脈終末部からM2分岐部に及ぶ血栓を認めた.ウロキナーゼ24万単位の局所動注による造影所見の改善は乏しく,バスケット型マイクロスネアによる血栓破砕を追加することで十分な再開通を得た.患者は経過良好で独歩退院した.【結論】線溶剤の効果が不十分な塞栓症においては,バスケット型マイクロスネアによる血栓破砕術の追加が有効な可能性がある....

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Veröffentlicht in:Journal of Neuroendovascular Therapy 2008, Vol.2(2), pp.154-158
Hauptverfasser: 中野, 智伸, 丹羽, 淳一, 高木, 輝秀, 岡本, 剛, 道勇, 学
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:【目的】塞栓性内頸動脈閉塞例に対してバスケット型マイクロスネアによる血栓破砕術が有効だった1例を報告する.【症例】68歳女性.心不全で入院加療中に発作性心房細動による右内頸動脈塞栓症を発症した.頭部CT・脳血管造影では,右内頸動脈終末部からM2分岐部に及ぶ血栓を認めた.ウロキナーゼ24万単位の局所動注による造影所見の改善は乏しく,バスケット型マイクロスネアによる血栓破砕を追加することで十分な再開通を得た.患者は経過良好で独歩退院した.【結論】線溶剤の効果が不十分な塞栓症においては,バスケット型マイクロスネアによる血栓破砕術の追加が有効な可能性がある.
ISSN:1882-4072
2186-2494
DOI:10.5797/jnet.2.154