オンライン薬理学ロールプレイを活用した医学部 2大学合同教育の実践と課題

学生同士が医療者と患者に扮して病気や薬物治療の説明を行う“学生主体型ロールプレイによる実践的薬物治療教育”「薬理学ロールプレイ」は,薬理学アクティブ・ラーニングの一つである.しかし,これまでは一施設内でのみ実施しており,多職種も含めたより規模を大きくした異なる多施設間においては実施されてこなかった.ところが,2020年度のCOVID-19感染拡大は,旧来の対面講義を中心とした医学部教育のやり方を大きく変える転機となった.なかでもZoom等を活用した遠隔リアルタイム授業は,多施設間で,300名程度の学生であれば同時に一ヵ所に集める必要なく実施できるメリットがある.コロナ禍を奇貨として,異なる多施...

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Veröffentlicht in:日本薬理学雑誌 2023, Vol.158(2), pp.134-137
Hauptverfasser: 岡田, 尚志郎, 近藤, 一直, 山口, 奈緒子, 一瀬, 千穂, 柳田, 俊彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:学生同士が医療者と患者に扮して病気や薬物治療の説明を行う“学生主体型ロールプレイによる実践的薬物治療教育”「薬理学ロールプレイ」は,薬理学アクティブ・ラーニングの一つである.しかし,これまでは一施設内でのみ実施しており,多職種も含めたより規模を大きくした異なる多施設間においては実施されてこなかった.ところが,2020年度のCOVID-19感染拡大は,旧来の対面講義を中心とした医学部教育のやり方を大きく変える転機となった.なかでもZoom等を活用した遠隔リアルタイム授業は,多施設間で,300名程度の学生であれば同時に一ヵ所に集める必要なく実施できるメリットがある.コロナ禍を奇貨として,異なる多施設間による薬理学ロールプレイの合同教育を実施できるインフラが整ったことになる.我々は全国に先駆けて藤田医科大学と愛知医科大学の2大学合同で薬理学ロールプレイを実施したので,その内容を紹介する.
ISSN:0015-5691
1347-8397
DOI:10.1254/fpj.22069