特集 情動ストレス応答から探る新規治療標的 序文

本特集は, 第95回日本薬理学会年会のシンポジウム「新規うつ病動物モデルの発展と今後の課題」の内容をベースにしている. このシンポジウムは吉岡充弘先生と山田をオーガナイザーとして企画されていた. しかし, 2021年9月に吉岡先生が急逝されたため, シンポジストであった大村が吉岡先生の代理としてオーガナイザーに加わり「吉岡充弘先生追悼シンポジウム」として開催された. 吉岡研でうつ病の研究が始まったのは, 大村が2010年に米国から帰国した際に留学時の経験から強制水泳試験を導入し, この試験を使って幼若期ストレスの影響を評価するという研究計画を吉岡先生に提案したのがきっかけであった. 吉岡先生は...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本薬理学雑誌 2023-01, Vol.158 (1), p.34-34
Hauptverfasser: 大村優, 山田光彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:本特集は, 第95回日本薬理学会年会のシンポジウム「新規うつ病動物モデルの発展と今後の課題」の内容をベースにしている. このシンポジウムは吉岡充弘先生と山田をオーガナイザーとして企画されていた. しかし, 2021年9月に吉岡先生が急逝されたため, シンポジストであった大村が吉岡先生の代理としてオーガナイザーに加わり「吉岡充弘先生追悼シンポジウム」として開催された. 吉岡研でうつ病の研究が始まったのは, 大村が2010年に米国から帰国した際に留学時の経験から強制水泳試験を導入し, この試験を使って幼若期ストレスの影響を評価するという研究計画を吉岡先生に提案したのがきっかけであった. 吉岡先生はこの提案に大変興味を示し, 以来うつ病研究は吉岡研の中心テーマの1つとなった. しかし, 「妥当性と信頼性を併せ持つうつ病動物モデルが見いだせない」という問題は常に我々の頭を悩ませてきた.
ISSN:0015-5691