協力の下手な日本人と上手いアメリカ人

大阪大学大学院薬学研究科の永安一樹先生からの引き継ぎでエッセイを書かせていただきます, 大村優という者です. 最近は光遺伝学を使って中枢セロトニン神経系と情動機能の関係を明らかにしようというのがメインテーマです. ここは何でも書いてよい, ということだったので, 真に受けて思うがままに書きます. 私は吉岡充弘教授の下で学位を取った後, ミシガン大学で一年間ポスドクとして過ごしました. その時のボスがEdward Domino先生で, 当時既に80歳半ばであったのにまだ現役, という薬理学界の生ける伝説みたいな方でした. Domino先生が札幌に来た時に, 「生涯現役」とプリントされたTシャツを...

Ausführliche Beschreibung

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本薬理学雑誌 2016-08, Vol.148 (2), p.124-124
1. Verfasser: 大村優
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:大阪大学大学院薬学研究科の永安一樹先生からの引き継ぎでエッセイを書かせていただきます, 大村優という者です. 最近は光遺伝学を使って中枢セロトニン神経系と情動機能の関係を明らかにしようというのがメインテーマです. ここは何でも書いてよい, ということだったので, 真に受けて思うがままに書きます. 私は吉岡充弘教授の下で学位を取った後, ミシガン大学で一年間ポスドクとして過ごしました. その時のボスがEdward Domino先生で, 当時既に80歳半ばであったのにまだ現役, という薬理学界の生ける伝説みたいな方でした. Domino先生が札幌に来た時に, 「生涯現役」とプリントされたTシャツをプレゼントしました. 是非100歳まで現役でいてほしいものです. さて, たった一年しかいませんでしたが, アメリカでの一年は私の価値観を揺るがすのに十分な時間でした. 最も驚いたのはアメリカの研究者は「協力が上手」ということです.
ISSN:0015-5691