薬理学研究のすすめ

私は現在, 東京都の外郭団体の研究所に勤務しています. この研究所は, 4年半前に東京都の三つの研究所が統合してできました. 統合前はその一つの「東京都神経科学総合研究所」に在籍していました(こちらの方がまだ薬理学会員には馴染みがあるかもしれません)ので, 20年以上も地方自治体の研究所で仕事をしていることになります. 大学を離れて久しく, 会員歴だけ長い私が大所高所から「薬理学」を語る資格があるとは思いません. そこで本稿では, 自身の発表経験と大学とは異なる研究機関から見た薬理学会・薬理学研究について, 私見を書かせて頂きたいと思います. 私は, 大学卒業後, 金沢大学がん研究所薬理部の三...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本薬理学雑誌 2016-01, Vol.147 (1), p.3-4
1. Verfasser: 山形要人
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:私は現在, 東京都の外郭団体の研究所に勤務しています. この研究所は, 4年半前に東京都の三つの研究所が統合してできました. 統合前はその一つの「東京都神経科学総合研究所」に在籍していました(こちらの方がまだ薬理学会員には馴染みがあるかもしれません)ので, 20年以上も地方自治体の研究所で仕事をしていることになります. 大学を離れて久しく, 会員歴だけ長い私が大所高所から「薬理学」を語る資格があるとは思いません. そこで本稿では, 自身の発表経験と大学とは異なる研究機関から見た薬理学会・薬理学研究について, 私見を書かせて頂きたいと思います. 私は, 大学卒業後, 金沢大学がん研究所薬理部の三木直正先生(現:大阪大学名誉教授)の教室へ入り, 生化学や分子生物学を中心とした研究を開始しました.
ISSN:0015-5691