アカデミア創薬 - 企業導出を目指して
[はじめに] FDAで承認された新規メカニズムの医薬品の5割以上は, 大学やバイオベンチャー起源であり, 米国ではアカデミア創薬がすでにビジネスモデルとして確立している. 我が国でも製薬企業の創薬シーズの源泉を, アカデミア等にまで広げるオープンイノベーション戦略が大きな潮流になって来た. 本誌でも創薬シリーズ・オープンイノベーションが継続的に掲載されており, 創薬を目指す大学の研究者には非常に有用な企画と思う. 東京大学には大規模な公的化合物ライブラリーを基盤とする創薬イノベーションセンターが設置され, また, 低分子化合物での企業との提携を目指す創薬等支援技術基盤プラットフォーム事業も始ま...
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Veröffentlicht in: | 日本薬理学雑誌 2014-12, Vol.144 (6), p.257-258 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | [はじめに] FDAで承認された新規メカニズムの医薬品の5割以上は, 大学やバイオベンチャー起源であり, 米国ではアカデミア創薬がすでにビジネスモデルとして確立している. 我が国でも製薬企業の創薬シーズの源泉を, アカデミア等にまで広げるオープンイノベーション戦略が大きな潮流になって来た. 本誌でも創薬シリーズ・オープンイノベーションが継続的に掲載されており, 創薬を目指す大学の研究者には非常に有用な企画と思う. 東京大学には大規模な公的化合物ライブラリーを基盤とする創薬イノベーションセンターが設置され, また, 低分子化合物での企業との提携を目指す創薬等支援技術基盤プラットフォーム事業も始まった. さらに, 創薬支援戦略室の設置と創薬支援ネットワークの開始により, アカデミア創薬の推進システムが整備されつつある. [提携を目指して] 筆者は製薬企業で約28年間創薬研究に携わった後に導入戦略を担当し, 国内外のバイオカンファレンス等に参加し, ベンチャーや大学の創薬シーズの探索や導入検討を行った. |
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ISSN: | 0015-5691 |