知的創造サイクルの産学循環モデルの戦略的構築―東海地区創薬情報コンソーシアムの取り組み
新規医薬品の創出には,アカデミアやベンチャー企業の研究成果・技術を製薬企業の創薬開発に迅速に取込むための環境整備が喫緊の課題であり,創薬シーズ探索のアウトソーシングの時代がやってきていると言っても過言ではない.さらに,iPS細胞の臨床応用やコンパニオン診断薬・医薬品など,新しいタイプの医薬品および関連製品が大きな広がりをもってきており,医療イノベーションを推進するための産学連携による総合的創薬・医療研究のクラスター構築が望まれる.東海地区のアカデミアと製薬企業の間のパイプライン構築を目的とし,グローバルな展開も目指す組織として東海地区創薬情報コンソーシアムが設置され,大学やベンチャー企業の研究...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 日本薬理学雑誌 2014, Vol.143(5), pp.254-259 |
---|---|
1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 新規医薬品の創出には,アカデミアやベンチャー企業の研究成果・技術を製薬企業の創薬開発に迅速に取込むための環境整備が喫緊の課題であり,創薬シーズ探索のアウトソーシングの時代がやってきていると言っても過言ではない.さらに,iPS細胞の臨床応用やコンパニオン診断薬・医薬品など,新しいタイプの医薬品および関連製品が大きな広がりをもってきており,医療イノベーションを推進するための産学連携による総合的創薬・医療研究のクラスター構築が望まれる.東海地区のアカデミアと製薬企業の間のパイプライン構築を目的とし,グローバルな展開も目指す組織として東海地区創薬情報コンソーシアムが設置され,大学やベンチャー企業の研究成果と製薬企業のニーズのマッチングを行う環境整備が進められている.この取り組みは未だ始まったばかりであるが,国内外での人的交流と情報交換の2つの柱を軸に活動が進めば,革新的医薬品の創出,グローバルな展開の大きな推進力となることが期待される. |
---|---|
ISSN: | 0015-5691 1347-8397 |
DOI: | 10.1254/fpj.143.254 |