面白いと思うことが原動力

今回は福島県立医科大学医学部薬理学講座の坂本多穂先生からバトンを受け取り, リレーエッセイを執筆させていただくことになりました. このエッセイを書くにあたり薬理学と出会ってどれくらいたつのだろうと指折り数えてみると, 両手の指では足りなくなっていることに気づきました. まだまだ駆け出しの研究者ですが, これまでを振り返ってみたいと思います. 私が学部3年生のとき薬理学教室を選んだのに“これを研究したい”という積極的な理由はなかったように思います. ただ, 高校時代から生命の仕組みに興味があり, 学生実習での薬理実験が大変だけれども面白かった, そんな理由で研究室を選びました. 教員になった今振...

Ausführliche Beschreibung

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本薬理学雑誌 2012-08, Vol.140 (2), p.98-98
1. Verfasser: 伊藤由彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:今回は福島県立医科大学医学部薬理学講座の坂本多穂先生からバトンを受け取り, リレーエッセイを執筆させていただくことになりました. このエッセイを書くにあたり薬理学と出会ってどれくらいたつのだろうと指折り数えてみると, 両手の指では足りなくなっていることに気づきました. まだまだ駆け出しの研究者ですが, これまでを振り返ってみたいと思います. 私が学部3年生のとき薬理学教室を選んだのに“これを研究したい”という積極的な理由はなかったように思います. ただ, 高校時代から生命の仕組みに興味があり, 学生実習での薬理実験が大変だけれども面白かった, そんな理由で研究室を選びました. 教員になった今振り返ると, もっと積極的な理由で選べよと過去の自分に言いたくなります. しかし, よく考えてみれば学部3年生の右も左もわからない青年(自分のことです)に薬理学がどんな学問で, どんな研究がされているのかがわかる訳もなく, 今, 楽しく研究をしながら生活できていることを考えると間違った選択をしたとは思えないわけで…….
ISSN:0015-5691