BK channel BKチャネル(マキシKチャネル)
「1. BKチャネル(マキシKチャネル)とは?」BKチャネル(マキシKチャネル)は, 膜の脱分極と細胞内Ca2+濃度の上昇により活性化される大コンダクタンスKチャネルである. BKチャネルは, α-サブユニット+β-サブユニットの4量体から構成され, β-サブユニットがチャネルの電位依存性, Ca2+感受性を決定する極めて重要な役割を担っている. BKチャネルは, 平滑筋組織に高密度に発現しており, 細胞膜の興奮性と筋収縮を抑制性に制御している. 平滑筋関連疾患の治療薬のなかにはBKチャネルの活性化を介して薬理作用を発揮するものも多い. 今後, BKチャネルの選択的活性化薬の開発と臨床応用の実...
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Veröffentlicht in: | 日本薬理学雑誌 2009, Vol.134 (1), p.46-47 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「1. BKチャネル(マキシKチャネル)とは?」BKチャネル(マキシKチャネル)は, 膜の脱分極と細胞内Ca2+濃度の上昇により活性化される大コンダクタンスKチャネルである. BKチャネルは, α-サブユニット+β-サブユニットの4量体から構成され, β-サブユニットがチャネルの電位依存性, Ca2+感受性を決定する極めて重要な役割を担っている. BKチャネルは, 平滑筋組織に高密度に発現しており, 細胞膜の興奮性と筋収縮を抑制性に制御している. 平滑筋関連疾患の治療薬のなかにはBKチャネルの活性化を介して薬理作用を発揮するものも多い. 今後, BKチャネルの選択的活性化薬の開発と臨床応用の実現が期待される. 「2. BKチャネルの構造と特徴」BKチャネルはCa2+活性化Kチャネルの範疇に分類されることが多いが, 基本的には電位依存性Kチャネル(Kvチャネル)の一種である(1). |
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ISSN: | 0015-5691 |