2008 Advances in Inflammatory Bowel Diseases(IBD)Crohn's & Colitis Foundation's Clinical & Research Conference

2008年12月5日から7日まで米国フロリダ州ハリウッド(Hollywood, Florida)で上記学会が開催された. 本学会は, 毎年12月上旬に開かれ, 炎症性腸疾患(Inflammatory Bowel Diseases：IBD)に的を絞り徹底的に議論がなされる. 2008年で第7回目であり, フロリダが学会会場として定着している. 会場であるハリウッド市は, マイアミ市の北に位置するリゾート地で, ニックネームはDiamond of the Gold Coastである. その名の示すとおり, 気候も温暖で学会期間を通じて, 26度という汗ばむ気候で, 日常の忙しさから離れてバカンスを楽しむ人々でいっぱいであった. 学会会場(Westin Diplomat Resort & Spa)には, 米国国内はもちろんのこと欧州, 日本から約1200人のIBDに関与する基礎研究者ならびに臨床家が集まり, 活発な議論が日々早朝から深夜に至るまで行われた. 日本からの出席者は, 約10人程度であった. IBDは, 腸の粘膜に炎症や潰瘍を生じ緩解と再燃を繰り返す慢性炎症性疾患であり, クローン病(Crohn's disease：CD)と潰瘍性腸炎(Ulcerative Colitis：UC)の2つに大きく分類される.