プロテオミクス的な手法を用いた脳のアクチン結合タンパク質の探索
神経細胞のアクチン系細胞骨格は含量が少ないものの,成長円錐の運動やスパインの形成など神経ネットワークの形成に必須の機能を持つ.神経組織のアクチン系細胞骨格を制御するタンパク質を探索するためにニワトリ脳をアフィニティカラム法の一種であるFアクチンカラムで解析したところ,多くの結合タンパク質が得られた.これらをイムノブロット,アミノ酸シークエンサーおよび質量分析で解析し,新規アクチン結合タンパク質lasp-2を同定した.アミノ酸シークエンスや質量データを用いたタンパク質の解析ではデータベースの選択など解析上の条件検討が重要であるだけでなく,実験データとの整合性を考慮しながら検索結果を解釈する必要が...
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Veröffentlicht in: | 日本薬理学雑誌 2007, Vol.130(5), pp.367-372 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 神経細胞のアクチン系細胞骨格は含量が少ないものの,成長円錐の運動やスパインの形成など神経ネットワークの形成に必須の機能を持つ.神経組織のアクチン系細胞骨格を制御するタンパク質を探索するためにニワトリ脳をアフィニティカラム法の一種であるFアクチンカラムで解析したところ,多くの結合タンパク質が得られた.これらをイムノブロット,アミノ酸シークエンサーおよび質量分析で解析し,新規アクチン結合タンパク質lasp-2を同定した.アミノ酸シークエンスや質量データを用いたタンパク質の解析ではデータベースの選択など解析上の条件検討が重要であるだけでなく,実験データとの整合性を考慮しながら検索結果を解釈する必要があった. |
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ISSN: | 0015-5691 1347-8397 |
DOI: | 10.1254/fpj.130.367 |