メタボリックシンドロームモデルラットに生じる酸化ストレスと炎症反応の増加:ビタミンE投与の影響
メタボリックシンドロームは動脈硬化性疾患の発症頻度の高い基盤病態として注目されている. その発症機序には酸化ストレスが深く関わっていると推測される. 今回, メタボリックシンドローム様症状を呈するSHR/NDmcr-cp/cpラットを用い, 加齢に伴う血中各種パラメーターの変化を調べた. その結果, 若齢においてすでに酸化ストレスが増大していること, 20週齢頃からミエロペルオキシダーゼを介するチロシン残基のニトロ化が亢進してくること, それに先立って炎症マーカーのhsCRP値が増加することなどが明らかとなった. また, これらの変化がビタミンE投与によって改善されることも判明した. これらの...
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Veröffentlicht in: | 日本薬理学雑誌 2004, Vol.124 (suppl), p.37-38 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | メタボリックシンドロームは動脈硬化性疾患の発症頻度の高い基盤病態として注目されている. その発症機序には酸化ストレスが深く関わっていると推測される. 今回, メタボリックシンドローム様症状を呈するSHR/NDmcr-cp/cpラットを用い, 加齢に伴う血中各種パラメーターの変化を調べた. その結果, 若齢においてすでに酸化ストレスが増大していること, 20週齢頃からミエロペルオキシダーゼを介するチロシン残基のニトロ化が亢進してくること, それに先立って炎症マーカーのhsCRP値が増加することなどが明らかとなった. また, これらの変化がビタミンE投与によって改善されることも判明した. これらの結果は, 抗酸化剤がメタボリックシンドロームに基づく動脈硬化性疾患の発症の予防に効果的であることを示唆している. |
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ISSN: | 0015-5691 |