更年期障害モデルラットにおけるシクロスポリン誘発痙攣の増悪

【目的】シクロスポリン(CYA)は臓器移植における拒否反応抑制ばかりではなく, 尋常性乾癬, ネフローゼ症候群, アトピー性皮膚炎, 慢性関節リウマチ等, その適用も拡大されつつある. その副作用として腎・肝機能障害に加え, 痙攣, 振戦といった中枢毒性があげられる. 今回, 更年期障害モデルとして卵巣摘出ラットを作成し, CYA誘発痙攣に対する更年期障害の影響とエストラジオール補充療法の効果について検討した. 【方法】Wistar系雌性ラットの両側卵巣を摘出し(ovx群), また偽手術ラットを対照群(sham群)とし実験に供した. ovx群をvehicle(sesame oil)投与とエスト...

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Hauptverfasser: 冨永宏治, 新関みどり, 山内淳史, 牧野和隆, 片岡泰文, 大石了三
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:【目的】シクロスポリン(CYA)は臓器移植における拒否反応抑制ばかりではなく, 尋常性乾癬, ネフローゼ症候群, アトピー性皮膚炎, 慢性関節リウマチ等, その適用も拡大されつつある. その副作用として腎・肝機能障害に加え, 痙攣, 振戦といった中枢毒性があげられる. 今回, 更年期障害モデルとして卵巣摘出ラットを作成し, CYA誘発痙攣に対する更年期障害の影響とエストラジオール補充療法の効果について検討した. 【方法】Wistar系雌性ラットの両側卵巣を摘出し(ovx群), また偽手術ラットを対照群(sham群)とし実験に供した. ovx群をvehicle(sesame oil)投与とエストラジオール(EST)1 mg/kg投与の2群に分け, それぞれを術後7日より一週間毎に3回, 大腿筋肉内へ投与した. またsham群にはvehicleを投与した. 術後4週目(第3回EST投与1週間後)より, CYAを1日1回6日間連続投与した.
ISSN:0015-5691