フェレットの嘔吐に対する延髄最後野および孤束核の関与

【目的】私達は, substance Pに代表されるタキキニン・ペプチドとその受容体に関する薬理学的研究の一環として, substance PとNK-1受容体の嘔吐発現機構における役割について研究してきた. 嘔吐発現には, いくつかの生理活性物質とその受容体が関与し, その一つにNK-1受容体がある. しかし, 詳細な作用部位や作用機序については, 未だ不明な点が残されている. そこで, 私達は嘔吐反応に伴う延髄の作用部位を明らかにするために, 免疫組織学的手法を用いて, 細胞活動の指標となるFos蛋白の発現について検討した. 【実験方法】実験動物として, 雄性フェレット(1.0-1.4kg)...

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Veröffentlicht in:日本薬理学雑誌 2001, Vol.117 (3), p.70-70
Hauptverfasser: 名古佐知子, 斎藤亮, 有海秀人, 佐藤麻子, 本多健治, 波多江崇, 高野行夫, 神谷大雄
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】私達は, substance Pに代表されるタキキニン・ペプチドとその受容体に関する薬理学的研究の一環として, substance PとNK-1受容体の嘔吐発現機構における役割について研究してきた. 嘔吐発現には, いくつかの生理活性物質とその受容体が関与し, その一つにNK-1受容体がある. しかし, 詳細な作用部位や作用機序については, 未だ不明な点が残されている. そこで, 私達は嘔吐反応に伴う延髄の作用部位を明らかにするために, 免疫組織学的手法を用いて, 細胞活動の指標となるFos蛋白の発現について検討した. 【実験方法】実験動物として, 雄性フェレット(1.0-1.4kg)を用い, 催吐剤としてmorphine, CuSO_4 およびcisplatinを投与し, vomit(嘔吐)およびretch(空嘔吐)を観察した. またこれら催吐剤に対するNK-1受容体拮抗薬の影響について検討した.
ISSN:0015-5691