薬物依存の研究

【緒言】β-Endorphinは内因性μ受容体リガンドとして位置づけられているが, β-endorphin含有神経系とμ受容体の解剖神経学的な分布に決定的な違いがあることから, μ受容体に特異的な内因性リガンドの同定が待望されていた. そのような背景の中, 1997年になりμ受容体に対して非常に高い選択性および親和性を有する内因性のopioidペプチド, endomorphin-1およびendomorphin-2が単離精製された. 現在に至るまで, 内因性μ受容体リガンドであるβ-endorphinおよびendomorphinsは, μ受容体を介する一連の生理作用を示すことが複数の研究グループ...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本薬理学雑誌 2001, Vol.117 (3), p.57-57
Hauptverfasser: 今井哲司, 成田年, 矢島義識, 溝口広一, L.F.Tseng, 鈴木勉
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【緒言】β-Endorphinは内因性μ受容体リガンドとして位置づけられているが, β-endorphin含有神経系とμ受容体の解剖神経学的な分布に決定的な違いがあることから, μ受容体に特異的な内因性リガンドの同定が待望されていた. そのような背景の中, 1997年になりμ受容体に対して非常に高い選択性および親和性を有する内因性のopioidペプチド, endomorphin-1およびendomorphin-2が単離精製された. 現在に至るまで, 内因性μ受容体リガンドであるβ-endorphinおよびendomorphinsは, μ受容体を介する一連の生理作用を示すことが複数の研究グループによって報告されている. しかしながら, 生体内におけるβ-endorphinおよびendomorphinsが有する生理的役割の相違については未だ明らかにされていない.
ISSN:0015-5691