Histamine H_1 受容体発現CHO細胞におけるH_1 受容体のdown regulation機構の解明

受容体に過度の刺激を与えると, その受容体を介する反応性が低下する現象, 即ち脱感作が起こる. これは刺激後約数分で起こり始め, internalization(膜上受容体の細胞内への移行)さらにdown regulationと段階を追って進行すると考えられている. 我々は, ヒトhistamine H_1 受容体の細胞内リン酸化可能部位を5カ所同定し, 各々の部位がリン酸化を受けないmutant H_1 受容体を作成し, リコンビナント・H_1 受容体発現CHO(Chinese hamster ovary)細胞を作成した. そしてこの系を用いて, 脱感作, 及びinternalization...

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Veröffentlicht in:日本薬理学雑誌 2001, Vol.117 (2), p.30-30
Hauptverfasser: 小川真紀, 藤本勝巳, 堀尾修平, 久山哲廣, 福井裕行
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:受容体に過度の刺激を与えると, その受容体を介する反応性が低下する現象, 即ち脱感作が起こる. これは刺激後約数分で起こり始め, internalization(膜上受容体の細胞内への移行)さらにdown regulationと段階を追って進行すると考えられている. 我々は, ヒトhistamine H_1 受容体の細胞内リン酸化可能部位を5カ所同定し, 各々の部位がリン酸化を受けないmutant H_1 受容体を作成し, リコンビナント・H_1 受容体発現CHO(Chinese hamster ovary)細胞を作成した. そしてこの系を用いて, 脱感作, 及びinternalizationにH_1 受容体のリン酸化が重要な役割を担っていることを報告してきた.
ISSN:0015-5691