新規^^18 F-標識ヒスタミンH3受容体アンタゴニストの開発

ヒスタミンH3受容体は最近クローニングされた受容体(1)で, そのアゴニストやアンタゴニストは様々な臨床応用が期待されている. 我々は以前よりポジトロン標識体の11C-ピリラミンや11C-ドキセピンを開発し, ヒスタミンH1受容体のPET(ポジトロン・エミッション・トモグラフィー)を用いたヒト臨床研究を行っている. 今回, H3受容体のヒトにおけるPETイメージングを目指し, 最も特異性と親和性が高い[^125 I]Iodoproxyfan(2)の放射性ヨウ素をF-18で置換した[^^18 F]Fluoroproxyfanの合成に成功したので報告する. 汎用的な^^18 F標識前駆体の一つとし...

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Hauptverfasser: 加藤元久, 岩田錬, 谷内一彦
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:ヒスタミンH3受容体は最近クローニングされた受容体(1)で, そのアゴニストやアンタゴニストは様々な臨床応用が期待されている. 我々は以前よりポジトロン標識体の11C-ピリラミンや11C-ドキセピンを開発し, ヒスタミンH1受容体のPET(ポジトロン・エミッション・トモグラフィー)を用いたヒト臨床研究を行っている. 今回, H3受容体のヒトにおけるPETイメージングを目指し, 最も特異性と親和性が高い[^125 I]Iodoproxyfan(2)の放射性ヨウ素をF-18で置換した[^^18 F]Fluoroproxyfanの合成に成功したので報告する. 汎用的な^^18 F標識前駆体の一つとして期待される4-[^^18 F]fluorobenzyl bromide(3)の迅速な合成法を開発し, それを用いて[^^18 F]Fluoroproxyfan(6)を下図に示す経路にて合成した.
ISSN:0015-5691