モルモットの盲腸紐平滑筋のヒスタミン収縮に対する亜鉛イオンの作用
(1)正常Ca^2+ 液において, Zn^2+ (0.3mM)は, 10^-5 Mヒスタミン(His.)による盲腸紐の初期のphasic収縮にほとんど影響しないでtonic収縮のみを完全に抑制した. しかし, 最初のHis.をZn^2+ 液で洗浄後2度目にHis.を作用させた場合, phasic相も抑制された. (2)His.単独適用は低Ca^2+ (0.03mM)における高感受性場のCa^2+ を減少させた. (その後, 正常栄養液への筋の浸漬により, 高感受性場へのCa^2+ の取り込みは回復した. )しかし, Zn^2+ 存在下でHis.を作用させた場合, 高感受性場へのCa^2+ の取...
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Veröffentlicht in: | 日本薬理学雑誌 2000, Vol.116 (4), p.296-296 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | (1)正常Ca^2+ 液において, Zn^2+ (0.3mM)は, 10^-5 Mヒスタミン(His.)による盲腸紐の初期のphasic収縮にほとんど影響しないでtonic収縮のみを完全に抑制した. しかし, 最初のHis.をZn^2+ 液で洗浄後2度目にHis.を作用させた場合, phasic相も抑制された. (2)His.単独適用は低Ca^2+ (0.03mM)における高感受性場のCa^2+ を減少させた. (その後, 正常栄養液への筋の浸漬により, 高感受性場へのCa^2+ の取り込みは回復した. )しかし, Zn^2+ 存在下でHis.を作用させた場合, 高感受性場へのCa^2+ の取り込みは回復しなかった. 一方, Zn^2+ は最初のHis.適用による低感受性場のCa取り込みを抑制した. (3)Ca^2+ 除去液に5分間盲腸紐を浸漬後, 25mMカフェインあるいはHis.を作用させたが収縮の発生はなかった. |
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ISSN: | 0015-5691 |