ノシセプチン受容体欠損マウスの学習記憶の増強の神経機構
〔緒言〕ノシセプチンは痛覚の制御ばかりでなく学習記憶にも深く関与していることが示唆されている. 我々は行動解析によりノシセプチン受容体欠損(KO)マウスの学習記憶能力が増強していること, また海馬CA1領域において長期増強(LTP)も増強していることを見い出した. これらの結果は, ノシセプチン神経系は学習記憶を抑制的に制御していることを示唆している. そこで, 学習記憶におけるノシセプチン神経系の役割とその機構を解明するためにKOマウスの学習記憶の増強機構について検討した. 〔方法〕実験には9-12週齢のKOおよび野生型マウスを用いた. 行動実験としてcontextual fear lear...
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Veröffentlicht in: | 日本薬理学雑誌 2000, Vol.116 (4), p.292-292 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 〔緒言〕ノシセプチンは痛覚の制御ばかりでなく学習記憶にも深く関与していることが示唆されている. 我々は行動解析によりノシセプチン受容体欠損(KO)マウスの学習記憶能力が増強していること, また海馬CA1領域において長期増強(LTP)も増強していることを見い出した. これらの結果は, ノシセプチン神経系は学習記憶を抑制的に制御していることを示唆している. そこで, 学習記憶におけるノシセプチン神経系の役割とその機構を解明するためにKOマウスの学習記憶の増強機構について検討した. 〔方法〕実験には9-12週齢のKOおよび野生型マウスを用いた. 行動実験としてcontextual fear learning testを行った. また, マウス前脳シナプス膜およびシナプトゾームを調製してNMDA受容体刺激条件下での[^^3 H]MK-801結合および[^^45 Ca]取り込み量をそれぞれ測定した. |
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ISSN: | 0015-5691 |