白血病阻害因子遺伝子を組み込んだアデノウィルスベクターの脳室内投与がマウスの空間学習に及ぼす影響

〔目的〕白血病阻害因子(leukemia inhibitory factor,LIF)はニューロポイエティックサイトカインファミリーに属しており, 末梢神経系において, 神経細胞の分化や生存維持に重要な役割を果たす事が知られている. 近年, 中枢神経系においてもLIFが産生, 放出される事が明らかとなってきたが, その作用の詳細は不明である. そこで我々は, LIFの中枢神経系に対する作用を解明する目的で, LIF遺伝子を組み込んだアデノウィルスベクターをマウスの側脳室内に投与し, 空間学習能に及ぼす影響について検討した. 〔方法〕E1/E3領域を欠損させた非増殖性のアデノウィルスに, COS...

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Veröffentlicht in:日本薬理学雑誌 2000, Vol.116 (4), p.273-273
Hauptverfasser: 蒲生修治, 大野浩一, Paul H. Patterson, 大石一彦, 内田幸宏
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:〔目的〕白血病阻害因子(leukemia inhibitory factor,LIF)はニューロポイエティックサイトカインファミリーに属しており, 末梢神経系において, 神経細胞の分化や生存維持に重要な役割を果たす事が知られている. 近年, 中枢神経系においてもLIFが産生, 放出される事が明らかとなってきたが, その作用の詳細は不明である. そこで我々は, LIFの中枢神経系に対する作用を解明する目的で, LIF遺伝子を組み込んだアデノウィルスベクターをマウスの側脳室内に投与し, 空間学習能に及ぼす影響について検討した. 〔方法〕E1/E3領域を欠損させた非増殖性のアデノウィルスに, COS-TPC法を用いてマウスLIF遺伝子を組み込んだ, 組換え型アデノウィルスベクター(AxCA-mLIF)を作製した.
ISSN:0015-5691