侵害受容反応およびアロディニアに対するEnkephalin分解酵素阻害物質Spinorphinの作用

〔目的〕内因性オピオイド・ペプチドenkephalinの分解酵素に対して阻害活性を示す内因性ペプチドspinorphinの侵害受容反応およびnociceptin誘発アロディニアヘの影響を調べた. 〔方法〕実験には4-5週齢のddY系雄性マウスを用いた. 1)熱および圧刺激における侵害受容反応:熱刺激(tail-flick法)における反応閾値は尾端から1.5cmの部位を加熱し, 尾を跳ね上げるまでの時間とした. 圧刺激(tail-pressure法)における反応閾値は, 尾根より0.5cmの部位を加圧し, マウスが回避反応を示す重りの移動距離とした. 薬物は脳室内に投与した. 2)Nocicep...

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Veröffentlicht in:日本薬理学雑誌 2000, Vol.116 (4), p.271-271
Hauptverfasser: 本多基子, 奥津紘子, 松浦知幸, 宮城智宏, 山本行男, 羽里忠彦, 小野秀樹
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:〔目的〕内因性オピオイド・ペプチドenkephalinの分解酵素に対して阻害活性を示す内因性ペプチドspinorphinの侵害受容反応およびnociceptin誘発アロディニアヘの影響を調べた. 〔方法〕実験には4-5週齢のddY系雄性マウスを用いた. 1)熱および圧刺激における侵害受容反応:熱刺激(tail-flick法)における反応閾値は尾端から1.5cmの部位を加熱し, 尾を跳ね上げるまでの時間とした. 圧刺激(tail-pressure法)における反応閾値は, 尾根より0.5cmの部位を加圧し, マウスが回避反応を示す重りの移動距離とした. 薬物は脳室内に投与した. 2)Nociceptin誘発アロディニア:Nociceptin(50pg/mouse)投与後腹側部を筆で刺激したときの反応を評価した(0:反応なし, 1:逃げる, 啼く, 2:勢いよく逃げる, 激しく啼く).
ISSN:0015-5691