NMDAによって誘発される視交叉上核ニューロンの細胞死に対するミクログリアの保護作用

【目的】視交叉上核はサーカディアンリズムの振動体としての役割を持つことが知られており, 痴呆患者で認められる深夜徘徊などのリズム障害には視交叉上核ニューロン数の沌少が関与していることが報告されている. 最近, 末梢血管内に注入したミクログリアが脳に選択的に移行することが示されており, もしミクログリアがニューロンに対して保護的な作用を持つ場合にはアルツハイマー病などの神経変性疾患に対してミクログリアの脳内導入による細胞治療が可能となる. そこで今回我々はラット視交叉上核スライスと初代培賛ミクログリアとの共培養を行い, スライス組織内に侵入したミクログリアが興奮毒性による視交叉上核ニューロンの細...

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Hauptverfasser: 永井玲子, 島添隆雄, 渡辺繁紀, 中西博
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:【目的】視交叉上核はサーカディアンリズムの振動体としての役割を持つことが知られており, 痴呆患者で認められる深夜徘徊などのリズム障害には視交叉上核ニューロン数の沌少が関与していることが報告されている. 最近, 末梢血管内に注入したミクログリアが脳に選択的に移行することが示されており, もしミクログリアがニューロンに対して保護的な作用を持つ場合にはアルツハイマー病などの神経変性疾患に対してミクログリアの脳内導入による細胞治療が可能となる. そこで今回我々はラット視交叉上核スライスと初代培賛ミクログリアとの共培養を行い, スライス組織内に侵入したミクログリアが興奮毒性による視交叉上核ニューロンの細胞死に対してどのような影響を及ぼすのかを検討した.
ISSN:0015-5691