反復低温ストレス性痛覚過敏動物における麻黄附子細辛湯の構成生薬の鎮痛作用

【目的】麻黄附子細辛湯は, 麻黄, 附子, 細辛の3つの生薬(4:1:3)で構成される漢方方剤である. 我々は, 反復低温ストレス(RCS)負荷による痛覚過敏モデル動物において, 麻黄附子細辛湯(300mg/kg)が下行性セロトニン神経系を介して抗侵害受容作用を示すことを明らかにしている. 附子の鎮痛作用については古くから知られているが, 麻黄と細辛についてその作用は明らかではない. そこで今回, RCS性痛覚過敏モデル動物を用いて, 麻黄, 附子, 細辛それぞれ単独の鎮痛効果とその作用機序を検討した. 【実験方法】実験にはddY系雄性マウス(4-5週齢)およびSD系雄性ラット(6-7週齢)を...

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Hauptverfasser: 杉山憲司, 山崎奈穂子, 野島浩史, 倉石泰
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】麻黄附子細辛湯は, 麻黄, 附子, 細辛の3つの生薬(4:1:3)で構成される漢方方剤である. 我々は, 反復低温ストレス(RCS)負荷による痛覚過敏モデル動物において, 麻黄附子細辛湯(300mg/kg)が下行性セロトニン神経系を介して抗侵害受容作用を示すことを明らかにしている. 附子の鎮痛作用については古くから知られているが, 麻黄と細辛についてその作用は明らかではない. そこで今回, RCS性痛覚過敏モデル動物を用いて, 麻黄, 附子, 細辛それぞれ単独の鎮痛効果とその作用機序を検討した. 【実験方法】実験にはddY系雄性マウス(4-5週齢)およびSD系雄性ラット(6-7週齢)を用いた. RCS負荷は, 10:00-16:30の間は30分毎に飼育環境温度を24℃と4℃に交互に変化させ, 16:30-10:00の間は4℃とし, これを3日間繰り返して行った.
ISSN:0015-5691