受容体欠損マウスを用いた, プロスタノイドの回腸収縮作用の解析

〔目的〕プロスタノイドは, 消化管の種々の機能調節に関与するが, これらの作用は各々特異的な受容体を介して発揮される. これらは, プロスタグランジン(PG)D_2 , PGE_2 , PGF_2 α, PGI_2 , トロンボキサン(TX)A_2 受容体である, 各々DP, EP, FP, IP, TPから成り, EPにはEP_1 , EP_2 , EP_3 , EP_4 のサブタイプがある. 歴史的にEPサブタイプは, PGE_2 類似物質の消化管などへの作用を指標として薬理学的に分類され, モルモット胃底部ではEP_1 , ニワトリ回腸ではEP_3 が, PGE_2 の収縮作用を仲介する...

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Veröffentlicht in:日本薬理学雑誌 2000, Vol.115 (2), p.147-147
Hauptverfasser: 岡田優二, 原明義, 高後裕, 牛首文隆
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:〔目的〕プロスタノイドは, 消化管の種々の機能調節に関与するが, これらの作用は各々特異的な受容体を介して発揮される. これらは, プロスタグランジン(PG)D_2 , PGE_2 , PGF_2 α, PGI_2 , トロンボキサン(TX)A_2 受容体である, 各々DP, EP, FP, IP, TPから成り, EPにはEP_1 , EP_2 , EP_3 , EP_4 のサブタイプがある. 歴史的にEPサブタイプは, PGE_2 類似物質の消化管などへの作用を指標として薬理学的に分類され, モルモット胃底部ではEP_1 , ニワトリ回腸ではEP_3 が, PGE_2 の収縮作用を仲介するとされてきた. しかし, 消化管には複数のEPサブタイプやFP, IP, TPが発現しており, その収縮にどのプロスタノイドがどの程度重要なのかは不明である. そこで今回, EP_1 , EP_3 , FP, TP欠損マウス及びEP_1 , EP_3 に特異的な新規アゴニストを用い, プロスタノイドの回腸収縮作用を解析した.
ISSN:0015-5691