Morphine及びbutorphanol脳室内投与の血圧と体温に対する影響

〔目的〕Morphineは, 投与量が増加すると血圧や体温に影響が現れる. Butorphanolは依存形成能が弱く, 麻薬に指定されないが, morphineの約1/5壁で同等の鎮痛作用を示す. 今回, morphineまたはbutorphanolを脳室内に持続注入し, 血圧や体温に対する中枢性作用を検討した. 持続注入停止後に観察される退薬時の血圧及び体温の変化についても観察した. 〔方法〕雄性SDラットを用い, 脳室にguide cannuhaを, また腹部に測定用deviceを移植した. 移植12日後, 脳室内へのguide cannulaにmorphine(26nmol/μL/hr)...

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Veröffentlicht in:日本薬理学雑誌 2000, Vol.115 (2), p.140-140
Hauptverfasser: 中井徹, R. W, Rockhold, I. K, Ho, 星勝治, 市原和夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:〔目的〕Morphineは, 投与量が増加すると血圧や体温に影響が現れる. Butorphanolは依存形成能が弱く, 麻薬に指定されないが, morphineの約1/5壁で同等の鎮痛作用を示す. 今回, morphineまたはbutorphanolを脳室内に持続注入し, 血圧や体温に対する中枢性作用を検討した. 持続注入停止後に観察される退薬時の血圧及び体温の変化についても観察した. 〔方法〕雄性SDラットを用い, 脳室にguide cannuhaを, また腹部に測定用deviceを移植した. 移植12日後, 脳室内へのguide cannulaにmorphine(26nmol/μL/hr)またはbutorphanol(26nmol/μL/hr)注入用のosmotic minipumpを接続し3日間薬液を注入した. 4日目に薬液注入を停止して, 脳室内に生理的食塩水あるいはnaloxone 48nmol/5μLを投与した. 薬液注入3日間および注入停止24時間後まで血圧や体温の変化を連続測定した. さらに, 退薬時のラットの行動量も測定した.
ISSN:0015-5691