モルモット胃底に存在するAtypical β-アドレナリン受容体について
〔目的〕私達は先の第100回日本薬理学会関東部会において, モルモット十二指腸にAtypical β-アドレナリン受容体(AR)が存在することを報告し, カテコラミン及びβ_3 -AR作用薬による弛緩反応がβ_3 -AR拮抗薬でもあるブプラノロールによって競合的に拮抗されることも報告した. さらに, BRL37344に対するブプラノロールのpA_2 値がモルモット盲腸紐と十二指腸では有意に異なることから, Atypical β-ARに部位差があることを示した. そこで今回の研究では, モルモット消化管系に存在するAtypical β-ARにさらに部位差があるかどうか検討するためにモルモット胃底...
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Veröffentlicht in: | 日本薬理学雑誌 2000, Vol.115 (1), p.79-79 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 〔目的〕私達は先の第100回日本薬理学会関東部会において, モルモット十二指腸にAtypical β-アドレナリン受容体(AR)が存在することを報告し, カテコラミン及びβ_3 -AR作用薬による弛緩反応がβ_3 -AR拮抗薬でもあるブプラノロールによって競合的に拮抗されることも報告した. さらに, BRL37344に対するブプラノロールのpA_2 値がモルモット盲腸紐と十二指腸では有意に異なることから, Atypical β-ARに部位差があることを示した. そこで今回の研究では, モルモット消化管系に存在するAtypical β-ARにさらに部位差があるかどうか検討するためにモルモット胃底を用い, モルモット十二指腸との比較を行なった. 〔方法〕モルモット胃底縦走筋標本を作製し, 筋の反応は0.5gの負荷の下, 等尺性に記録した. Atypical β-ARを介した弛緩反応は, アテノロール(10^-4 M)及びブトキサミン(10^-4 M)共存下, あらかじめプロスタグランジンF_2α (3×10^-6 M)で収縮させておいた標本にβ-AR作用薬を累積的に投与することにより観察した. |
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ISSN: | 0015-5691 |