肺上皮細胞の機能発現に関わる新規転写制御因子MEF

マクロファージにおけるlysozyme遺伝子の発現は, Ets転写因子PU. 1により調節されている. しかしながら, 気道上皮細胞における発現調節機構は未だ不明である. 我々はすでにlysozyme遺伝子の転写開始部位から約50bp上流にあるEts結合部位が上皮細胞特異的lysozyme遺伝子の発現に重要であることを報告した. 本研究において, 各種Ets転写因子のlysozyme遺伝子発現調節に対する影響を検討した結果, lysozymeの上皮細胞特異的な発現調節にEts転写因子MEFが関わることが明らかになった. 〔緒言〕 呼吸器は直接外気に曝されているため, 微生物や粉塵によって非常に...

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Veröffentlicht in:日本薬理学雑誌 1999, Vol.114 (suppl), p.81-85
Hauptverfasser: 久恒昭哲, 宇藤文子, 小柳孝史, 千原崇裕, 宮田健, Carol Basbaum, 甲斐広文
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:マクロファージにおけるlysozyme遺伝子の発現は, Ets転写因子PU. 1により調節されている. しかしながら, 気道上皮細胞における発現調節機構は未だ不明である. 我々はすでにlysozyme遺伝子の転写開始部位から約50bp上流にあるEts結合部位が上皮細胞特異的lysozyme遺伝子の発現に重要であることを報告した. 本研究において, 各種Ets転写因子のlysozyme遺伝子発現調節に対する影響を検討した結果, lysozymeの上皮細胞特異的な発現調節にEts転写因子MEFが関わることが明らかになった. 〔緒言〕 呼吸器は直接外気に曝されているため, 微生物や粉塵によって非常に侵襲を受けやすい器官である. それゆえに, 呼吸器には種々の感染防御機構が備わっている. そのなかでも代表的な防御因子がマクロファージ及び気道上皮細胞に発現するlysozymeである.
ISSN:0015-5691