敗血症性多臓器機能障害におけるストレス応答

近年, 敗血症は感染に対して全身的な炎症反応が亢進している状態(systemic inflammatory responsive syndrome:SIRS)として捉えることが提唱され, 過剰な炎症反応にによるOxidative Stressが細胞を傷害し敗血症性多臓器機能障害(septic multiple organ dysfunction syndrome:Septic MODS)に陥ると考えられている. ヘム分解の律速酵素であるheme oxygenase-1(HO-1)はその遺伝子解析より熱ショックタンパク32としても知られており, 基質であるヘムのみならず虚血再灌流等の酸化ストレス...

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Veröffentlicht in:日本薬理学雑誌 1999-11, Vol.114 (5), p.295-302
Hauptverfasser: 高橋徹, 鈴木勉, 山崎晶, 築地崇, 平川方久, 赤木玲子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:近年, 敗血症は感染に対して全身的な炎症反応が亢進している状態(systemic inflammatory responsive syndrome:SIRS)として捉えることが提唱され, 過剰な炎症反応にによるOxidative Stressが細胞を傷害し敗血症性多臓器機能障害(septic multiple organ dysfunction syndrome:Septic MODS)に陥ると考えられている. ヘム分解の律速酵素であるheme oxygenase-1(HO-1)はその遺伝子解析より熱ショックタンパク32としても知られており, 基質であるヘムのみならず虚血再灌流等の酸化ストレスやIL-6によって細胞内に誘導される.
ISSN:0015-5691