Histamine H_1 receptor発現CHO細胞におけるH_1 receptorの脱感作およびinternalization発現機構の解明

Receptorに過度の刺激を与えるとそのreceptorを介する反応性が低下する現象・脱感作が起こる. これは, 刺激後約数分で起こり始め, internalization(膜上receptorの細胞内への移行), さらにdown regulation (receptor総数の減少)と段階を追って進行すると考えられている. 我々は以前, histamineによるhistamine H_1 receptor(H_1 -R)を介する情報伝達系においてprotein kinase C(PKC)の活性化がH_1 -Rの脱感作を引き起こすこと, 及びH_1 -RのPKCによるリン酸化可能部位(特に39...

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Veröffentlicht in:日本薬理学雑誌 1999, Vol.114 (4), p.80-80
Hauptverfasser: 中川美和子, 藤本勝巳, 堀尾修平, 久山哲廣, 福井裕行
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:Receptorに過度の刺激を与えるとそのreceptorを介する反応性が低下する現象・脱感作が起こる. これは, 刺激後約数分で起こり始め, internalization(膜上receptorの細胞内への移行), さらにdown regulation (receptor総数の減少)と段階を追って進行すると考えられている. 我々は以前, histamineによるhistamine H_1 receptor(H_1 -R)を介する情報伝達系においてprotein kinase C(PKC)の活性化がH_1 -Rの脱感作を引き起こすこと, 及びH_1 -RのPKCによるリン酸化可能部位(特に398番目のSer)を変異させたH_1 -RにおいてはPKCを活性化させても脱感作が起こりにくいという結果を得た. これより, receptorのリン酸化が脱感作に重要な役割を果している可能性を明らかにしてきた. そこで今回, recombinant humam H_1 -R発現CHO(Chinese Hamster Ovary)細胞を用いて, H_1 -Rのどの部位のリン酸化がInternalization発現に関与しているかの解明を目的として実験を行ったところ, 以下の結果が得られた.
ISSN:0015-5691