細胞内Ca^2+ 増加によるインスリン受容体のdown-regulation
〔目的〕インスリン受容体の細胞膜への発現は, 細胞の増殖・分化の過程で変動するが, その機序に関する知見は乏しい. 我々は, 副腎髄質細胞のインスリン受容体が, C-カイネースによってup-regulationされることを報告したが, 今回は細胞内Ca^2+ 増加の影響を検討した. 〔方法〕副腎髄質細胞をカルシウムイオノフォアA23187またはCa^2+ -ATPase阻害薬タブシガルジンで処置後, ^^125 I-インスリン結合とインスリン受容体mRNAをノーザンブロットで測定した. 〔結果〕1)A23187(1μM×48h)とタプシガルジン(100nM×24h)処置により, ^^125 I...
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Veröffentlicht in: | 日本薬理学雑誌 1999, Vol.113 (3), p.233-233 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 〔目的〕インスリン受容体の細胞膜への発現は, 細胞の増殖・分化の過程で変動するが, その機序に関する知見は乏しい. 我々は, 副腎髄質細胞のインスリン受容体が, C-カイネースによってup-regulationされることを報告したが, 今回は細胞内Ca^2+ 増加の影響を検討した. 〔方法〕副腎髄質細胞をカルシウムイオノフォアA23187またはCa^2+ -ATPase阻害薬タブシガルジンで処置後, ^^125 I-インスリン結合とインスリン受容体mRNAをノーザンブロットで測定した. 〔結果〕1)A23187(1μM×48h)とタプシガルジン(100nM×24h)処置により, ^^125 I-インスリン結合はそれぞれ50%, 25%減少し, その効果は濃度依存性であった. A23187(1μM×48h)により, ^^125 I-インスリン結合のB_max は約50%低下したが, Kdは不変であった. |
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ISSN: | 0015-5691 |