ラット結腸平滑筋におけるクレアチンキナーゼ依存性弛緩
膜透過性ラット結腸縦走筋標本において, 収縮時にcreatine kinaseにより新しく作られたATPがミオシン軽鎖(MLC)のリン酸化やmyosinATPase活性に用いられることを明らかにしてきた. 一方, 平滑筋の弛緩はphosphataseによるMLCの脱リン酸化により生じる. 弛緩におけるATPの必要性は以前より知られているが, creatine kinaseにより新しく作られたATPが関与しているかについては調べられていない. 今回, 平滑筋弛緩のcreatine kinase依存性について検討した. 〔方法〕Wistar-STラットから近位および遠位結腸を摘出後, 0.2×1m...
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Veröffentlicht in: | 日本薬理学雑誌 1999, Vol.113 (3), p.225-225 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 膜透過性ラット結腸縦走筋標本において, 収縮時にcreatine kinaseにより新しく作られたATPがミオシン軽鎖(MLC)のリン酸化やmyosinATPase活性に用いられることを明らかにしてきた. 一方, 平滑筋の弛緩はphosphataseによるMLCの脱リン酸化により生じる. 弛緩におけるATPの必要性は以前より知られているが, creatine kinaseにより新しく作られたATPが関与しているかについては調べられていない. 今回, 平滑筋弛緩のcreatine kinase依存性について検討した. 〔方法〕Wistar-STラットから近位および遠位結腸を摘出後, 0.2×1mmの標本を作成した. 標本をα-toxin処置することにより, 膜透過性にした. 張力は25℃あるいは5℃で等尺性に記録した. 弛緩を測定する場合, MLCキナーゼの阻害剤であるML-9を標本に処置した. 通常, 浴液(pH6.8)にATP 4mMとphosphocreatine(PC)5mMを含ませた. |
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ISSN: | 0015-5691 |