Wistarラット遠位結腸でのNANC性弛緩へのVIP関与の加齢による変化

私達はWistarラット腸管での非アドレナリン非コリン性(NANC)弛緩のメディエイターとしての一酸化窒素(NO)の役割は, 幼若ラットの調べた全部位で著しく高く, 発育とともに全部位で減少してゆくことを報告した(第90, 92回本学会). 今回, 遠位結腸でのNANC性弛緩のメディエイターであるVIPとPACAPの加齢による変化を調べたので報告する. 〔方法〕2, 4, 8, 50週齢のWistarラット遠位結腸の縦走筋方向の反応を等張性に記録した. 経壁電気刺激(10Hz, 10s, 30V, 0.5msec duration)による弛緩反応を1μMアトロピン, 5μMグアネチジン存在下に...

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Veröffentlicht in:日本薬理学雑誌 1999, Vol.113 (3), p.225-225
Hauptverfasser: 根来有, 山路みちる, 置塩豊, 石井利明, 西尾英明, 竹内正吉, 畑文明
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:私達はWistarラット腸管での非アドレナリン非コリン性(NANC)弛緩のメディエイターとしての一酸化窒素(NO)の役割は, 幼若ラットの調べた全部位で著しく高く, 発育とともに全部位で減少してゆくことを報告した(第90, 92回本学会). 今回, 遠位結腸でのNANC性弛緩のメディエイターであるVIPとPACAPの加齢による変化を調べたので報告する. 〔方法〕2, 4, 8, 50週齢のWistarラット遠位結腸の縦走筋方向の反応を等張性に記録した. 経壁電気刺激(10Hz, 10s, 30V, 0.5msec duration)による弛緩反応を1μMアトロピン, 5μMグアネチジン存在下に記録した. VIP_10-28 とPACAP_6-38 で抑制される弛緩を各々VIPとPACAPによってメディエイトされるコンポーネントと見なした. 〔結果〕(1)VIPのNANC性弛緩のメディエイターとしての役割は2週齢ではごく僅かしか認められなかった. しかし, その役割は4週齢から徐々に増加し, 50週齢では67%となった.
ISSN:0015-5691