冠動脈硬化症における冠循環中のNOxバランス

動脈硬化症が血管内皮細胞の機能不全を伴う事は良く知られている. 冠動脈狭窄を伴う狭心症患者においても冠動脈硬化と血管内皮細胞の機能不全との関係が示唆されているが, その根拠は, 内皮細胞依存性血管拡張物質であるアセチルコリンや, NO合成酵素阻害薬であるL-N^G -monomethyl arginine等を用いた間接的なものばかりで, NOの動態そのものを調べた報告はない. そこで我々は胸痛を訴える患者の冠循環中のNO動態と冠動脈狭窄との関係を検討した. NO動態の指標として血液中のNOx(NO_2 ^- とNO_3 ^- )をHPLC-Griess system(ENO-10, Eicom...

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Hauptverfasser: 石橋隆治, 吉田純子, 西尾眞友, 松原琢, 井田徹, 堀知行, 田村雄助, 相沢義房
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:動脈硬化症が血管内皮細胞の機能不全を伴う事は良く知られている. 冠動脈狭窄を伴う狭心症患者においても冠動脈硬化と血管内皮細胞の機能不全との関係が示唆されているが, その根拠は, 内皮細胞依存性血管拡張物質であるアセチルコリンや, NO合成酵素阻害薬であるL-N^G -monomethyl arginine等を用いた間接的なものばかりで, NOの動態そのものを調べた報告はない. そこで我々は胸痛を訴える患者の冠循環中のNO動態と冠動脈狭窄との関係を検討した. NO動態の指標として血液中のNOx(NO_2 ^- とNO_3 ^- )をHPLC-Griess system(ENO-10, Eicom, Kyoto, Japan)にて測定した. また, これに先立って, この測定系の能力の基礎的な検討も行った.
ISSN:0015-5691