寒冷馴化過程のマウスにおけるadenosineおよびadenine摂取の影響

生体は自らを保存するために, 置かれた環境に可能なかぎり適応しようとする性質を持つ. そのため適応するうえで有利な因子があれば, 積極的にそれを利用すると考えられる, この考えに従えば, 寒冷馴化という熱源の改善を伴う適応において, 熱源の種ともなりうる食因子は選択の対象となりうる. そこで, cafeteria実験7)という食因子を自由に摂取できる実験形式において, adenosine(ADO)とadenine(ADE)が寒冷順化におよぼす影響について調べた. 材料および方法 ddY孫の雄性マウスを用いた. 4週令より1群5例としてアクリル製ケージを用いて23℃で飼育した. ケージにはチップ...

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Veröffentlicht in:日本薬理学雑誌 1997, Vol.110 (suppl), p.183-188
Hauptverfasser: 斉藤正二, 森屋昌夫, 石原博子, 村越奈穂子, 清水祥夫, 西村昌数
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:生体は自らを保存するために, 置かれた環境に可能なかぎり適応しようとする性質を持つ. そのため適応するうえで有利な因子があれば, 積極的にそれを利用すると考えられる, この考えに従えば, 寒冷馴化という熱源の改善を伴う適応において, 熱源の種ともなりうる食因子は選択の対象となりうる. そこで, cafeteria実験7)という食因子を自由に摂取できる実験形式において, adenosine(ADO)とadenine(ADE)が寒冷順化におよぼす影響について調べた. 材料および方法 ddY孫の雄性マウスを用いた. 4週令より1群5例としてアクリル製ケージを用いて23℃で飼育した. ケージにはチップ加工を施し滅菌処理した紙片を1ケージあたり50g敷きつめた. 試験群にはその一方にADOあるいはADEを, 他方に水道水のみを飲料水として準備した. 対照群(CNT)には水道水のみを2本装着した.
ISSN:0015-5691