ラット消化管縦走筋のcarbachol収縮に関与するCa^2+ の由来の相違

平滑筋の収縮は, 細胞外からのCA^2+ 流入あるいは細胞内貯蔵部位からのCa^2+ 放出による細胞内Ca^2+ 濃度の上昇により引き起こされる. しかしながら, 平滑筋の種類により, 収縮に関わるCa^2+ の由来が異なることが明らかとなりつつある. 今回, ラット胃および近位結腸縦走筋を用い, charbachol(CCh)収縮に関わるCa^2+ の由来について検討した. 【方法】8週齢のWister-STラットから胃と近位結腸を摘出後, 長さ2mm, 幅0,2mmの縦走筋標本を作成した. 標本に自然長の約1.2倍の負荷をかけた後, 100mM K^+ あるいはCChによる収縮を等尺性に記...

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Veröffentlicht in:日本薬理学雑誌 1997, Vol.110 (4), p.98-98
Hauptverfasser: 竹内正吉, 住吉正大, 北山宗督, 平山信恵, 畑文明
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:平滑筋の収縮は, 細胞外からのCA^2+ 流入あるいは細胞内貯蔵部位からのCa^2+ 放出による細胞内Ca^2+ 濃度の上昇により引き起こされる. しかしながら, 平滑筋の種類により, 収縮に関わるCa^2+ の由来が異なることが明らかとなりつつある. 今回, ラット胃および近位結腸縦走筋を用い, charbachol(CCh)収縮に関わるCa^2+ の由来について検討した. 【方法】8週齢のWister-STラットから胃と近位結腸を摘出後, 長さ2mm, 幅0,2mmの縦走筋標本を作成した. 標本に自然長の約1.2倍の負荷をかけた後, 100mM K^+ あるいはCChによる収縮を等尺性に記録した. また, 細胞内Ca^2+ 濃度([Ca^2+ ]_i )の変化をFura-2を用いて調べた. 【結果】(1)CChは胃および結腸縦走筋において濃度依存性に[Ca^2+ ]_i の増加と収縮を生じたが, EC_50 値はそれぞれ0.1μM, 1μMであり, 胃縦走筋の方が感受性が高かった.
ISSN:0015-5691