新規非ステロイド性抗炎症薬(±)-N, N-dimethylcarbamoylmethyl 2-[7-(2-methyl-5H-[1]benzopyrano[2,3-b]pyridyl)]propionate(Y-23023)の鎮痛作用機序

新規非ステロイド性抗炎症薬(±)-N, N-dimethylcarbamoylmethyl 2-[7-(2-methyl-5H-[1]-benzopyrano[2,3-b]pyridyl)]propionate(Y-23023)の鎮痛作用の機序を検討した. Y-23023は, カオリン誘発のマウスライジング反応を用量(0.1~1mg/kg, p.o.)に依存して抑制し, この際, 発痛部位である腹腔内のプロスタグランジン(PG)およびブラジキニン(BK)レベルの上昇をいずれも用量依存的に, かつ有意に抑制した. 一方, インドメタシン, ジクロフェナクナトリウム, ロキソプロフェンナトリウムお...

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Veröffentlicht in:日本薬理学雑誌 1995, Vol.106 (4), p.271-277
Hauptverfasser: 越智宏, 安永幸弘, 松浦衛, 友松貴子, 後藤加寿子, 今吉朋憲, 寺澤道夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:新規非ステロイド性抗炎症薬(±)-N, N-dimethylcarbamoylmethyl 2-[7-(2-methyl-5H-[1]-benzopyrano[2,3-b]pyridyl)]propionate(Y-23023)の鎮痛作用の機序を検討した. Y-23023は, カオリン誘発のマウスライジング反応を用量(0.1~1mg/kg, p.o.)に依存して抑制し, この際, 発痛部位である腹腔内のプロスタグランジン(PG)およびブラジキニン(BK)レベルの上昇をいずれも用量依存的に, かつ有意に抑制した. 一方, インドメタシン, ジクロフェナクナトリウム, ロキソプロフェンナトリウムおよびメフェナム酸も用量依存的にライジング反応を抑制したが, それらの効力はY-23023に比べて弱く, またY-23023とは異なりPGレベルの上昇のみを抑制した.
ISSN:0015-5691