摘出モルモット気管筋のcapsaicinによる収縮におけるsubstance Pとneurokinin Aの関与の度合について
(目的)摘出モルモット気管筋のresting tonusおよびcapsaicin(Cap)による収縮におけるsubstance P(SP)とneurokinin A(NKA)の関与について主として検討した. (方法)常法に従い作製した摘出モルモット気管筋標本をMagnus槽(容量5ml, 温度37±0.1℃, 荷重300mg)内に懸垂し, NK_1 受容体拮抗薬のCP 96345(CP)およびNK_2 受容体拮抗薬のSR 48968(SR)のそれぞれ単独および併用前処置, SP, NKAもしくはCapにより収縮を惹起した場合のこれら拮抗薬の影響について検討した. なお, 標本の運動はisoto...
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Zusammenfassung: | (目的)摘出モルモット気管筋のresting tonusおよびcapsaicin(Cap)による収縮におけるsubstance P(SP)とneurokinin A(NKA)の関与について主として検討した. (方法)常法に従い作製した摘出モルモット気管筋標本をMagnus槽(容量5ml, 温度37±0.1℃, 荷重300mg)内に懸垂し, NK_1 受容体拮抗薬のCP 96345(CP)およびNK_2 受容体拮抗薬のSR 48968(SR)のそれぞれ単独および併用前処置, SP, NKAもしくはCapにより収縮を惹起した場合のこれら拮抗薬の影響について検討した. なお, 標本の運動はisotonic transducerおよびamplifierを介してレコーダー上に描記した. (結果)1)10^-8 ~10^-6 MのCPおよびSRはそれぞれl0^-11 ~10^-6 MのSPおよびNKAによる収縮を濃度依存的に抑制したが,CPはNKA,SRはSPによる収縮に対していずれも影響を及ぼさなかった. 2)10^-6 MのSR単独ならびに両者の併用処置はresting tonusを若干低下させた. 3)2x10^-8 ~3x10^-7 MのCapを順次作用させた際の収縮に対して10^-6 MCPの単独前処置はいずれの濃度によるCapの収縮に対しても若干の抑制を示すにすぎなかったが,10^-6 MSRはCapによる収縮を完全に抑制した. 両者の併用前処置では完全な収縮の抑制のみならず,resting tonus以下にまで標本を弛緩させた. (考察)以上の成績から,摘出モルモット気管筋のresting tonusにはNKAが若干関与し,更にCapによる収縮にはNKAが大きく関与している可能性が強く示唆された. |
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ISSN: | 0015-5691 |