心筋細胞におけるIL-6遺伝子の発現;in situ hybridizationによる検討
【目的】 心筋梗塞急性期に血中lL-6レベルが上昇する. 我々は, 心筋細胞がlL-6を産生するか否かを明らかにするため, 心筋細胞に種々の刺激を加え, lL-6遺伝子の発現を検討した. 【方法】 新生児ラット培養心筋細胞を用い, 1)低酸素負荷, 2)アシドーシス, 3)イオノマイシン(lo)添加, 4)アドレナリン(Ad)刺激, による培養上清中のlL-6をMH60.BSF2細胞を用いたbioassay法により検討した. また, 新生児マウス培養心筋細胞を用い, Ad刺激を加え, マウスlL-6cDNAをプローブとしたin situ hybridization(lSH)法によって, lL-...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 【目的】 心筋梗塞急性期に血中lL-6レベルが上昇する. 我々は, 心筋細胞がlL-6を産生するか否かを明らかにするため, 心筋細胞に種々の刺激を加え, lL-6遺伝子の発現を検討した. 【方法】 新生児ラット培養心筋細胞を用い, 1)低酸素負荷, 2)アシドーシス, 3)イオノマイシン(lo)添加, 4)アドレナリン(Ad)刺激, による培養上清中のlL-6をMH60.BSF2細胞を用いたbioassay法により検討した. また, 新生児マウス培養心筋細胞を用い, Ad刺激を加え, マウスlL-6cDNAをプローブとしたin situ hybridization(lSH)法によって, lL-6mRNAの心筋細胞での発現を検討した. 【結果】 低酸素, アシドーシス刺激後, それぞれ再酸素化, 正常pHに戻すことによって, lL-6産生は著明に増加した. また, IoによるCa負荷, Ad刺激によっても, IL-6産生は著明に増加した. さらに各々の刺激による心筋細胞でのIL-6mRNAの発現が, ISH法によって確認された. 【総括】種々の刺激により心筋細胞のIL-6産生が増加し, これがIL-6遺伝子の発現増強によることが, ISH法により初めて明らかとなった |
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ISSN: | 0015-5691 |